Xen0gl0ssia

退学浪人の闇を切り裂いた元高専生のブログですが技術系の文とかとかそういうのはないです。

2022年、良かったモノ

タイトルの通り

 

最近ブログ更新をサボり散らかしていたのでその辺もまとめて書いちゃおうと思います。

 

おおよそ時系列順だけど書いてる最中に思い出したら前後します。

 

・『ダブルクロス The 3rd Edition キャンペーン フォールダウン』

 トップバッターはコレ。市販されているシナリオ集ではなく、GMのかぴばらさん自作の7話+1話+αに及ぶ長編キャンペーン。

 もうとにかくクトゥルフの要素を盛り込みつつもアツいダブルクロスで最高でした。T00自身はUGN支部長の三船・K・ジョシュアとして参加。大人としての矜持と先達としての役割を受けながら、自身の因縁にもケリをつけることが出来ました。

 優しいけど今一歩踏み込めない、それでも最後には傷つけてでも選んだPC1の久遠界斗くんとそのPLのカキロゼさん、ショゴスとして生まれ過酷な運命に晒されても人として立つことを選んだPC2の三船雛菜ちゃんとPLのぴこふぁさん、”うさんくさい”を自称しつつも要所要所で的確なサポートと、そして愛情を感じさせるPC4のルカ―シュ・M・エインスワースくんとPLのはぎのしんさん、+αの別世界線RWGMを引き受けつつ、+1話では渋くてやんちゃな、しかし息子思いなお父ちゃんの久遠来人さんのチュン教授、そして最後に、各PCPLの思いをすべて受け止め、すべてをバチコリと撃ち返し大団円へ導いてくれたかびばらさん。誰一人欠けても完走できない素晴らしいキャンペーンでした。ありがとうございました。

 気軽にやってみて~と言えないことだけが残念、いやでもホントに素晴らしい物語なんです。その一編を編むことができたことが誇らしく思います。

 

HOTEL QADESH 『プロジェクト:エメス』

 

 続いては洋画系VRRP&映像制作グループの「ホテル・カデシュ」から『プロジェクト:エメス』。全編をVRCHATというVRSNSで撮影したVR映画です。カデシュは洋画をモチーフに*1した映像やRPイベントを開催しており、本作は「サイバーパンク」をフィーチャーしています。『ブレードランナー』や『攻殻機動隊』なんかですね。

 人造人間「アイソトープ」として生み出された少女、ナナヨが、海上都市で生みの親の片割れ、ヴァルター・ケンペレンを暗殺するまでの物語。その中で彼女はホテル・カデシュの”心優しき殺し屋”であるダニエルや、もう一人の生みの親である愛咲博士、そして自身の”同位体”である少女らと関わり、自らの存在を見つめなおす、というのがストーリー。

 これがもうほんと~~~~~に”パンク”なんですよね。自らの運命を選べない、それどころか操られていたナナヨが最後には「気に入らないから」で自らを奮い立たせる。「気に入らないから」自らの生みの親に銃を向ける。そうして彼女は自らの運命を切り開きました。これをパンクと言わずして何を言うのか。

 あと個人的に好きなのは愛咲博士が殺されたことを知ったあとのダニエルとナナヨのシーン。

VRCHATで撮影した映像は言ってしまえば3DCGなので*2どうしても若干のぎこちなさが生まれるときはあります。しかしこのシーンの絶妙な呼吸は、ダニエルとナナヨが確かにスクリーンの中で息づいていることを感じさせます。この呼吸感、とでもいうべき雰囲気の出し方は最新作『掌』で存分に発揮されることになりますが、この時からすでに片鱗を見せていたのだなぁと思います。

『プロジェクト:エメス』は前後編ともYoutubeで絶賛配信中です。お正月に是非とも見てみてください。youtu.be

youtu.be

 

渚にて

https://amzn.asia/d/6hQK7aR

  高校生の時に買ったはいいモノの挫折していた小説。作者はあのパンジャンドラムを作ったというネビル・シュート。とはいえネットミームと化したアレのトンチキ具合とは全く違う、シビアな世界が描かれています。

 僕らからすると冷戦というのは教科書の出来事か、あるいは映画かゲームの出来事という感じがしますが、この小説が書かれた1957年はすでに冷戦がはじまって十数年、核戦争が身近に差し迫っている中で描かれた終焉は写実性を持ち、しかして美しさすら感じさせます。それこそ、作者はもしこのような終焉を迎えることがあったのなら、美しく地上を去ることを望んでいたのかもしれません。

 しかし、その人々が誇り高く逝こうとする姿が逆にこちらの胸を突き刺します。心底こうはならなかったのが良かったと思うと同時に、この人たちが報われなかったのがつれぇ……。でもたまにはこういう読書体験も良いモノですね。

 

魔女狩り聖女

syosetu.org

 ハーメルンの小説。ネット小説って言うとなろう系?みたいに思われるかもしれませんが、いったん偏見は捨ててください。ここまで俺の文章を読んで来てくれてる精鋭ならできるはずです、OK?

 女性が変異して怪物”魔女”になる”魔女禍”の世界、そしてそれを狩る”騎士と聖女”。しかし主人公のレーベンは”聖女の居ない騎士”であり、そんな彼と出会うことになるシスネは”騎士の居ない聖女”であった……。

 主人公レーベンはチートもへったくれもなく、本来聖女より与えられる聖性という加護すらなく、薬物のオーバードーズと培った戦術、そして狂気とも言える理想のみを抱いて戦います。そして、聖女側の主人公であるところのシスネもまた、聖女であるからには使えて当然である聖性を使うことができずに、銃を使い捨てながら戦います。そしてそんな二人の、凸凹というにはあまりに歪な関係と、魔女禍の行く末は――。

 ずっしりと人の生き死にを感じさせられるファンタジーでありながらも、レーベンとシスネ、そして彼らを取り巻く人々の軽妙なやり取りにくすりと笑いつつ、しかし、やはり定められた悲惨な行く末と、その中ですら輝くひとひらの希望を感じさせる素晴らしい作品です。

 

スズメバチの黄色

www.kadokawa.co.jp

 夏ごろまでニンジャスレイヤーシリーズがキンドルで読み放題をやっていまして、その勢いで読み放題じゃなかったスズメバチの黄色まで購入。

 欲望と陰謀、重酸性雨とドラッグ、与太者とパンク、そして神話的存在であるニンジャが存在する未来を舞台に、一般アウトローである火蛇が相棒である大熊猫、そして彼らがたまたま拾った伝説的ヤクザの首魁、老元・千葉。彼らがこのドブ沼のようなスプロールに風穴をブチ空けていくストーリー。

 ニンジャスレイヤーと言えば「アイエエエの小説」とかなんとか言われていますが、この小説はたまにニンジャスレイヤー的エッセンスなワードが出てくるとは言え、かなり一般的な文体で書かれており読みやすいものになっています。

 先に名前を出した火蛇、大熊猫、千葉も魅力的なキャラクターなのですが、個人的に一番好きなのは火蛇と大熊猫の幼馴染で、今は警備コーポに務めている「氷川」という人物。彼は神話的存在であり、時に人の精神を邪悪に汚染するニンジャソウルをその身に宿しながらも、自らを育ててくれた街や恩人、そして火蛇や大熊猫たちのことを胸に仕舞い込みながら戦います。これが本当にアツい。時間が流れて、人も社会も変わって、もう昔みたいになることはないのに、それでもなお守りたい絆のために戦う男、好きですねぇ……。

 

・NINE -PREQUEL OF EMETH-

youtu.be

 ホテル・カデシュが送り出した『プロジェクト:エメス』、それの前日譚としての公式スピンオフが『NINE』です。主演は「VRCHAT最強のサイバーパンク野郎」ことDJ⑨さん。メガホンは映像スタジオ「中田プロダクション」の中田らりるれろさんが握ってできたこの作品。ホテル・カデシュへのリスペクトとライバル心、そしてサイバーパンクへの愛があふれた作品です。

 舞台は『エメス』と同じ海洋都市エメス、そこで探偵「ナイン」は謎の少女「ナナヨ」*3と出会い、そして海洋都市からの脱出を依頼されます。一度はその依頼を断るものの、どうしても見捨てられなかった彼はその少女を海洋都市の外まで送り届ける――というストーリー。

 特に好きなセリフが二つ、

 一つは「どう生まれたかより、どう生きたか」。イントロで謎のイイ女に告げられるこのセリフは予告編でも使用され、そして僕がバチクソに「サイバーパンクじゃん~!!!!」とブチ上がったセリフでもあります。劇中中盤、ナインとナナヨが車内で会話するシーンでナインによって引用され、定められた運命を持って「生まれた」ナナヨに生きることを説きます。どんなにクソったれた生まれで、これまでの人生であっても、”これから”を何とか必死にもがいて生きていく。それこそが生きているということでもある。これまでも、そしてこれからも変わらないと思いつつ、でもなんとか一歩を踏み出したナナヨの背中を押す素敵なセリフです。

 もう一つは「気に入らないだろ、そんなの」これまたナインのセリフですが、これはすでにこの記事中に、そして『エメス』にも登場しているセリフでもあります。そう、『エメス』冒頭のシーンでナナヨと相対したアイソトープが言った「気に入らないからよ」、そして『エメス』終盤でナナヨが言った「気に入らないからよ」の二つです。

『プロジェクト:エメス』より。左が『NINE』のナナヨ、右が本物のナナヨ

 実は『エメス』冒頭のアイソトープ、No.82は『NINE』で登場したナナヨであり、彼女のこの言葉はナインが言った言葉でもあったのです。この「言葉のリレー」がめちゃんこ好きなんですよね。サイバーパンクは機械技術が発達し、ともすれば人間性すら失ってゆく世界なんですけど、それでも最後に”心”に響くのは”言葉”なんだろうなというメッセージ。僕ら人間がどれだけ技術によって発達し、頼ることになったとしても、人としての最後のよすがは言葉にあるんだろうなという強い信頼を感じます。 

 もう一つこのセリフの好きなところ、それは「これって『諦めない』の言い換えなんだよな」というところ。10代、学生と言ったいわゆる「若い」ころは通り過ぎてしまって、社会と自身をなんとか折り合いつけて生きているという状態。諦めないなんてこっぱずかしい言葉はもう似合わない。そんな僕らに「気に入らないだろ」という飾り気のない、それでいて力強く現状に反抗する言葉は、僕らに勇気を与えてくれるなぁと心から思うのです。

 ちなみにコレは余談なのですが、僕が『プロジェクト:エメス』に触発され執筆した『ワンナイト・フロム・ザ・ブラック・ハーバー』、これに登場したオリジナルの企業「コウフク・バイオテクス」も一瞬だけ登場します。これは中田さんが「ファンの1人として代表でスピンオフを撮影するということになったら、ファンと物語をつなげてあげたいなと思ったんですよね。」*4という思いから登場することになりました。また、ナインに依頼をしたグレイブディガーのPCに一瞬だけ映るサメのマーク、これも僕のカデシュでのRPキャラクター、エミリア・ベルウッドがモチーフになっています。

『NINE』ロケ地巡りに参加させてもらった際に撮った一枚

 他にもカデシュ二次創作ワールドの『Bar REBELLION』やその作者の縛さん、縛さんのRPでの相方のおうつちさんRPキャラクターのマスター、リゾットちゃん役で登場したり、これまたカデシュの二次創作ムービーを制作したMarukichiさん演ずるナカジマが登場するなど、カデシュを最大限リスペクト、という言葉に僕たち参加者側まで入れてくれたのが本当に嬉しかったです。続編、待ってます。

 

サイバーパンク エッジランナーズ

www.cyberpunk.net

「この世界で名を残す方法はどう生きるかじゃない……どう死ぬかよ」——ルーシー

もう一発サイバーパンク!そしてコレを出さずに2022年のサイバーパンクは語れねぇ!*5

 ナイトシティの下層に暮らしながらも上流のアラサカの学校に通っているデイビッド・マルティネス。母親のグロリア・マルティネスの死、そして彼女が最後に残した、残してしまったサイバーウェア「サンデヴィスタン」をインストールした彼は、”サイバーパンク”の仲間と出会い、愛する人を見つけ、そして彼女を守って死んで名を残す。それまでのストーリーを描いた10話のOVAです。

 もうこれがスゴイ良い。どうしようもなくさび付いた歯車を無理矢理動かして、その結果回りすぎて、止めることもできず、最後まで回しきった物語でした。

 個人的に好きなキャラはキウイですね……。仲間としてやってきた面々を保身のために裏切って、それでもやっぱ裏切り切れないで殺されに行って、バカだなぁって思いながら死ぬ。一見すると愚かなキャラクターで、割とヘイトが高いポジションでもあるんですけど、でもそういう割り切れなさがあるのが人間味があって好きです。

 とりあえずみんなお正月なネトフリ加入して好きなだけ見ましょう。おススメです。

 

・プロジェクト ヘイル・メアリー

https://amzn.asia/d/0FxCS18

 近年公開された映画『オデッセイ』の原作者、アンディ・ウィアーが描くサイエンス・フィクション。謎の白い部屋で目覚めた記憶を失った主人公は、やがてこの場所が宇宙船であり、目的は太陽光を食う謎の生命体を制御する方法を探すことであり、そして自分がそのために「ヘイル・メアリー」*6として打ち上げられた宇宙船、ヘイル・メアリー号の船員であることを知る。初歩的な科学の知識から次々と新たな事実と失われた記憶を取り戻してゆく彼。果たして人類が送り出したロング・パスは、彼を何処へいざなってゆくのか……。

 序盤のちょっとした物理の実験パートからしてもう面白い。小中学校でやったような実験から次々と現状を把握していく爽快感でぐっと作品に引きこまれていきます。そして中盤以降は……語りたいところなのですが、こればっかりは読んでもらうべきかな、と。

 SFが好き、オデッセイ見たよ、って人なら絶対後悔しません。定期的に早川のセールで安くなってるのでその時にでも買っておくのをおススメしておきます。。

 

・ブレット・トレイン

burawww.sonypictures.jp

 ブラピ虐待映画。これ以上の説明あるか……?

 まあこれ以上いうコトないんですけど、とにかくテンポよくパンパカアクションが挟まるしニンジャスレイヤー的な勘違いジャパーン的なネタで笑えるしのーみそ空っぽにして、出来たら酒を飲みながら見ると最高だと思います。配信が年末年始に間に合ってないので気軽に見てねと言えないのが残念。

 個人的には「上を向いて歩こう」がクレジットで「SUKIYAKI」として登場してたのが洋画だなぁという感じがあってよかったです。(そこかよ)

 

ヴードゥー・キングダム エピソード:ゼロ 眠れる王母

 これまたホテルカデシュから送り出されたゲームワールド。エメスの次はゾンビ映画フィーチャー!というわけで香港の警官の一人、そのボディカムから回収された映像を追体験します。*7

 特徴は何と言っても濃厚なカデシュ・フレーバーでしょう。警察所内にはカデシュや日本の裏社会について調べていた形跡があり、さらにはエメスに書かれた謎のマークと香港市内のマークの共通点など、これから起こるゾンビ映画デイについて想像を掻き立てられます。

 個人的にうぉ!となったのは2つあって、一つは1年近く名前は出ていたものの、実在している人物か不明だったギルバート・グッドマンが登場したこと。

 TIMEの表紙を飾るだけの知名度があったとは……。カデシュ世界のタイムリータイムズは現実世界だとNYタイムズに対応する企業ですので、よくよく考えれば納得ですね。

 もう一つは道中に登場するエアロックの解除パスワード・1968と2013という数字が利用されていますが、前者はゾンビ映画の礎を築いたとされる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の公開年、後者はだめがねさんが好きなゾンビ映画ワールド・ウォー・Z」の公開年となってますね。ゾンビ映画に対するアツいリスペクトを感じるぜ……!

 一応一瞬だけTA、SA共に世界最高になるくらいにやりこみました。こんだけハマったVRゲームは久々でしたね。

 

 

Call of Duty Modern Warfare Ⅱ 

store.steampowered.com

 今年最も面白かったゲームはなにか、と言われたらCoDMWⅡと答えます。同時に、今年最も面白くなかったゲームはCoDMWⅡと答えます。それくらい評価の振れ幅がデカいゲームですね。

 まず、マルチプレイに関しては手放しで最高に面白いです。僕はバトロワが苦手なのでウォーゾーン(バトロワモード)はあんまり評価できないのですが、物資を集めて帰還するDMZ(タルコフ風モード)はコツコツ遊ぶのにはイイモードですし、定番のTDM、キルコンファームド、ドミネーションはどれも「これだよ!CoDってゲームはさぁ!」という手触りで非常に楽しい。対人ゲーは精神的に疲れたということでしばらく離れていたのですが、全盛期の闘争心を取り戻すくらいにはバッチバチに楽しかったです。若干バランスが悪いところもありますが、まぁそれを含めて好きだなぁと言える範疇。

 それとは対極にシングルプレイはまぁ面白くねぇ。普通に戦うシーンはなかなかにカッコいいのですが、謎のクラフト要素がゲームのテンポを阻害します。とはいえ、装備を失ったから工夫して戦うというシチュエーション自体はまあ悪くはない……悪くはないんですが、問題はラストのステージ。敵の首魁を追い詰めたという場面で主人公はすべての武器を失い、またクラフトに頼ってなんとか敵を倒すことになるのですが、これと同時にミサイルの着弾を阻止せねばなりません。そのためにトイレに籠ってPCから遠隔でミサイルを爆破したあと、コソコソクラフトしながら敵を倒す必要があります。これがマァ爽快感の欠片もない。ウンコしながらガラクタで敵を殺して世界救いたいワケじゃねぇんだよな俺は……。

 新規実装のレイドモードもバランスが終わっているのでそっちはおススメできないのですが、マルチは面白いです。マルチは面白いです。久々に人を撃ち殺したい人にはおススメ。

 

・掌

 洋画系RPイベントグループのホテルカデシュがVRCムービーアワードに合わせて送り出した「邦画」です。レギュレーション違反では?。

 ホテルカデシュの現第一席、司一に焦点を当てたムービー。彼がどのような半生を送ってきたのかが描かれています。

 これがまぁ不幸の連続で……。両親に先立たれ、育ての親の祖父も震災で失い、すべてを失った後で拾い上げてくれたヤクザの組長も殺される。妻と子供も失って、極めつけには友達すらも知らず知らずのうちに掌から零れ落ちてしまっていた……というお話。

 『エメス』の時にも触れた空気感、実在感がここにきて最高に炸裂することになります。間のとり方、その間に響く環境音がより映像をリアルなものにします。環境音に関しても、実際に現地で取った蝉の鳴き声を使うなど、「そこまでやるか!?」というこだわりが詰まった作品、必見です。同時のタイミングで予告編が流れた『プロジェクト:エメス ファイナルカット』も、来年には公開される……たぶん、と思うので*8楽しみですね。

 

エヴァンゲリオン ANIMA

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 エヴァはTV版の10話前後が好きな民です。エヴァファンに怒られそうだな。

 ANIMAは模型雑誌で連載されていたエヴァンゲリオンの外伝小説。長らく書籍化されていなかったのですが最近書籍化されて……えっ2017年?五年前?嘘だろ。

 これを読むより先にシンエヴァを見て「他人の卒業式を見てる気分」って言うのが正直な感想だったわけですが、ANIMAはちゃんとT00自身の卒業式をやれた感じですね。だいぶ奇跡的な幸運が重なって真っ当なに人間関係を築けるようになってきたシンジくんが居るので人によっては二次創作感が強いかもしれませんが、T00はこういうの好きです。

 量産型の死骸を再利用したエヴァンゲリオンの再建造機とかいう定番モノが出てくるのも個人的に胸熱、特に幼少期に見たエヴァンゲリオン EUROⅡウルトビーズの美しさは今でも記憶に焼き付いています。立体物が出たみたいなので買うか本気で迷い中……。

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・ぼっち・ざ・ろっく!

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B6Q9LQRK/ref=atv_dp_share_cu_r

 年末最終週の仕事が在宅であまりに暇だったのでアマゾンで見てたアニメ。TLの音楽やってた人が絶賛してたり良かった……と放心してたり、承認欲求のために脱ぐ主人公ぼっちちゃんの絵が流れまくってくるので気になって視聴。

 アニメの構成が非常に上手いなぁと思います。タイトル回収の話を8話に持ってきたうえで、学生バンドらしい学園祭での出演を最終話に持ってくる。伝説の始まりよりもぼっちちゃんのあこがれを終着点に持ってきたのが話が綺麗にまとまってる気がして好きです。仮に音楽を辞めたとしても、この主人公たち4人と周りの人々の思い出が、彼女たちの人生を支えてくれるんじゃないかなぁ……と。そういう希望を感じさせられる終わりでした。

 でも後藤ひとりちゃんのエロ絵でシコれなくなったり雑な解釈の百合で萌えられなくなったのはつれぇわ。いや俺が悪いよ、こんなきれいな物語でシコろうとしてたのがさ……。

 

 

おわりに

 僕は常々『コンテンツの栄養が偏ると死ぬぞ』と言っています。映画、小説、アニメ、音楽、ゲーム、VR。いろんなコンテンツからいろんな作品を楽しむことが、人生を楽しくするために大事だと思っています。

 その観点から言うと今年はまぁまぁだったんじゃないですかね……。一生ゲームだけやってるとか、一生VRで乳くりあってるとかそういう感じではなかったので。ただ、音楽だけ微妙に聞けてない(カデシュ関係やぼざろ関係で聞くことはありますが)ので、来年はその辺を積極的に開拓していきたいですね。

 もう一つ反省するならアウトプットが少ない!いろいろ読んでたり見てたりする割には自分で文章書くことが少なかった。特に途中まで書いたはいいモノの、ほかのゲームや動画に夢中になっちゃって旬を逃してそのまま書かなくなるパターンが多すぎる。もっと瞬発力とそれを維持する持久力を用意しないといけないなぁと思いました。

 では皆様、今年はお世話になりました。また来年も当ブログとT00をよろしくお願いします。

 

 

 

*1:でも最新作は邦画です。こっちも素晴らしいので是非見てください。

*2:とはいえ、カデシュの撮影では実写とアニメと3DCGの技法を混ぜ合わせたような撮影が行われていますが。

*3:前述のナナヨとは違うナナヨです。彼女は”特別な個体”である彼女を知り、そして憧れていたのでしょうか。

*4:メタカル最前線『

「NINE」「劇場版電撃VRCホラワ調査隊 BANNED FOOTAGE」を制作した中田らりるれろさんにインタビュー! | メタカル最前線

』より

*5:スノウ・クラッシュ出してねぇじゃん殺すぞという向きもあるかもしれませんがちゃんと読んでるよ!「『俺はアメリカを被爆させた』」が好きです。

*6:アメフトにおいて、ゲーム終盤で追い詰められているチームが最後の賭けとして投げるロングパスのこと。日本語で言うなら乾坤一擲

*7:ちなみに香港では警官全員にボディカムが装備されています。

*8:予想、確定情報ではない。